海抜と標高の違いとは?大地震に備えて知っておくと便利な知識その1

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目次
家探しで気になる海抜と標高の違いって何?
皆さん、こんにちは。
お住まいの家の海抜は何メートルかご存じですか?
家族が住んでいるところ、ご自身が住む場所、また将来マンションや家の購入を検討している方にとって、そのマンションの標高はどれくらい?もしもの時は安全?など、海抜や標高は気になりますよね。
「渋谷区のマンションを検討しているが、マンション自体の海抜は〇〇m?標高は〇〇m?」などエリアだけでなく個別物件の情報も気になります。
ところで、海抜と標高はどう違うの?
答えは…なんと同じです!
東京湾の海水面を水準にしております。日本であればほぼどこでも東京湾を基準にしています。
・標高とは、東京湾の平均海面を0mとし、そこから測って土地の高さを表したもの
・海抜とは、近隣の湾の平均海面を0mとし、そこからはかって土地の高さを表したもの
引用:国土地理院
ただ、海抜の定義にある「近隣の海面」は変化するため、東京湾に合わせているとのこと。つまり、海抜も標高と同じ基準なのが実態だということです。
ちなみに、専門用語としては海水面をジオイド(英: geoid)と呼びます。
ジオイド・・・地球の平均海水面に極めて良く一致する等ジオポテンシャル面。
測り方:
実際に海水面から測ってみよう!とすると、海水面からメジャーを立てて測定するのは非常に危ないです。
また、困難な作業になり得るので、地上に第二の基準点となる水準点というものを全国に2万個設置していて、その水準点から測ります。(もっと詳しく説明すると、その水準点のさらなるTOP OF基準を日本水準原点といいます(2011年24.39m)

日本水準原点創設100周年の際に切手にもなりました。
画像引用:国土地理院 (水準原点創設100周年切手)
計算の仕方:
以下の通りです。水準点を基準に測定しております。

※ちなみに東京湾平均海面標高は24.39メートル(2011年東日本大震災で22ミリ沈下)
災害リスク・海抜を調べられるおすすめサイト
地震リスク情報など、まとめて掲載しています。(海抜や災害コンテンツについては随時アップデート中!)
海抜を計測するサイト
海抜について面白く&詳細に調べているサイト
PDF:第九管区海上保安本部海洋情報部 海洋調査課長 山内 明彦さんの「深さと高さの基準面」について
結局海抜何メートルなら地震・水害時に安心なの?(都内や23区)
海抜が大きく影響する自然災害としては、水害・地震が一番にあがるかと思います。
水害では、豪雨、川の氾濫、高潮、洪水などがありえます。また、地震が原因となって津波が起こり、住宅へ海水が侵入することも想定されますね。
結局海抜何メートルなら安心なの…?
答えは…明確な基準はありません
一応、色々な意見がある中で、巷では以下のようなことが語られております。
安全性 | 海抜の目安 |
---|---|
安全 | 10m以上 |
注意 | 5m~10m未満 |
要注意 | 0m~5m未満 |
この指標は、あくまで過去日本が経験した災害から語られている数字です。
これまで経験したことがないような大災害が起きたら・・・どこまでなら安心と言い切るのは難しいです。
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過去からの観測
高潮の被害でもっとも有名なのは1964年、伊勢湾にて台風が起きた際の高潮。
日本で最大の高潮被害干潮面上約5メートルの高潮が襲来しました。
もし、首都圏がこの規模の高潮に襲われたら、東京23区の約3~3.5割の地域が冠水していたとされます。以下、国土交通省のシュミレーションを使って高潮を想定した例を検証してみました!

引用:国土交通省ハザードマップポータルサイト
黒丸で囲んだところが東京23区の範囲です。湾岸エリア・埋立てエリアは水没や浸水のリスクが想定されているようですね。
その他:江東区が公表している水害ハザードマップ
江東区自身が江東5区の水害災害時の警告をし、災害時には他の地域へ避難をするように促しております。
これまでにない経験したことのない巨大台風や豪雨が発生した際は、江東5区(足立区・墨田区・江東区・葛飾区・江戸川区)がほとんど水没するので、より安全な場所へ移動しましょうということです。

江東5区広域避難推進協議会にて「江東5区大規模水害ハザードマップ」を公表しました。以上、「海抜と標高の違いって何?」の記事でした。
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