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相次ぐ強盗事件。防犯対策は大丈夫?個人向けに「防犯対策補助金制度」を実施している自治体をご紹介

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最近、凶悪な強盗事件が各地で多発してるわよね。怖いわ〜。仕事で家を空けている日中の犯行も多いみたい。何か対策できないかしら。

本当に怖いですよね。こういった特殊詐欺グループは、逮捕されても次々とあの手この手で事件を企てますからね。特に最近大きく報道された「東京都狛江市」での強盗殺人事件を受けて、狛江市はこの新年度から「住宅の防犯設備費を最大1万円補助する制度を新年度に実施する」という発表をしたそうですよ。

そうなのね!そういった、個人向けにも防犯対策の補助金を支給している自治体って他にもあるのかしら?

調べてみたら、いくつかあるみたいですよ!

今増えている「広域強盗」の手口とは?

これまでに起きた主な事件と手口

2022年12月 東京都中野区強盗傷害事件
午前中、インターフォンが鳴り家主の男性が出てみると、男性数人が突然住宅に押し入り、住人を殴りつけ、金品を奪って逃走。白昼堂々、人が中にいるのをわかっていて犯行に及ぶという大胆かつ凶悪な事件です。

2022年12月 広島市西区強盗事件
午後8時頃、時計貴金属買取専門店に数人が押し入り、店主の男性に暴行を加え重傷を負わせたのち、現金などを奪って逃走。まだまだ人目につきやすい時間帯にも関わらず、大胆な犯行といえます。

2023年1月 東京都狛江市強盗殺人事件
正午ごろ、狛江市に住む90歳の女性が、両手を結束バンドで縛られた状態で激しい暴行を受け殺害され、犯人は金品や現金を奪って逃走。この事件でも、日中に数名で犯行に及ぶという大胆かつ凶悪な事件です。

これら以外にも、茨城県、栃木県、埼玉県、神奈川県、京都市、広島県、山口県など、同一グループによる関連が疑われる事件は14都府県で50件以上とも言われています。

防犯意識の高まり。個人向けに「防犯対策補助金制度」を実施している自治体

いま、こういった事件の影響で警備会社への問い合わせが「約3倍」になっているそうです。大手警備会社の富山県綜合警備保障では、1月下旬から個人の顧客からホームセキュリティーに関する問い合わせが殺到しているとのこと。

自治体でも、商店街や住宅地に監視カメラを増やすといった対策は増えていますが、個々人でも防犯に関する取り組みを強化する必要があります。

そうした個人の防犯意識の高まりに応じ、個人向けに「防犯対策補助金制度」を実施している自治体があります。

いくつかご紹介していきます。

■東京都狛江市(新年度から実施予定)
住宅の防犯設備費を最大1万円補助する制度を新年度に実施する予定。防犯カメラやセンサーライト、窓ガラスを割れにくくするフィルムなど、防犯設備を取り付ける際に、1世帯に1回限り、費用の半額(最大1万円)の補助金を支給する。一戸建てに限らず、マンションやアパートも補助対象となる。(2023年2月20日予算案発表会見より)

■中央区 住まいの防犯対策助成

■港区 住まいの防犯対策助成事業

■荒川区 住まいの防犯対策補助金交付制度

■愛知県 小牧市防犯対策補助金交付制度

■愛知県 知立市防犯カメラ設置費補助金制度

実際に、どんな防犯対策が有効なのか?「自分でできる防犯対策」

補助金制度がある自治体にお住まいの方も、そうでない方も、まずはどんな防犯対策が有効なのでしょうか?

■防犯カメラ

被害に遭った際、犯人を探す有力な手掛かりになるのが「防犯カメラ」です。特に屋外では設置していることで犯罪抑止効果も期待できます。また、最近では外出中でも、スマホやタブレットでカメラの映像を確認できるものも増えています。

■防犯性の高い錠、補助錠の取り付け、または交換

現在お使いの鍵が「ディスクシリンダー」や「ピンシリンダー」の場合は、ご注意ください。これらの鍵は比較的シンプルな構造をしており、ピッキングに弱く、防犯性が高くありません。
防犯性が高い対策と言われているのが「1ドア2ロック」です。1つのドアに2つの鍵を取り付けることで、空き巣などの泥棒が侵入する時間を引き伸ばすことができます。泥棒は、侵入に5分以上かかる場合約7割が犯行を諦めると言われています。泥棒にとって”面倒くさい家”にすることが、防犯対策にはとても重要です。

■サムターンカバーの取り付け

サムターンとは、ドアの内側に取り付けられている「回転式のつまみ」のことです。ドアスコープを外しそこから工具を入れて回したり、郵便受けを破壊して会場したり、ドアの隙間に工具を入れて開錠したりと、あらゆる手段でサムターンを回そうとします。このサムターンを、「着脱式」に変更することで、サムターンそのものを外し、被害を回避することができます。また、カバーを被せたりすることも有効です。

■防犯ガラスへの交換

警視庁のデータによると、泥棒の侵入口の約4割強が窓ガラスを破って侵入しているそうです。防犯性の高い窓ガラスとして、2枚のガラスの間に「樹脂製の膜」を挟み込み、破壊されにくく、破りにくい窓ガラスが注目を集めています。

出典:警視庁 令和3年版東京の犯罪「侵入窃盗の発生状況」

防犯対策と併せて、自分が住む街の「治安情報」を把握しておこう。

自宅の防犯対策と併せて、自分が住む街の「治安」を把握しておくこともとても重要です。
これから引越しを検討している方は、「治安」を一つの目安に、次のエリアを絞ることもおすすめです。そういった、エリアの「治安」をA〜E評価で一目で比較できる無料サービスがマンションリスクです。※無料でご利用いただけます。

今お住まいのマンション名や、これからお引越しを検討しているマンション名を直接入力してもOK。もしくは、「エリアから」をクリックし、23区からエリアを選択することも可能です。

例えば、「渋谷区」を選択し、検索してみます。

このように、渋谷区にあるマンションが一覧で表示されます。
・広尾 治安情報 A

・代々木 治安情報 B

・宇田川町 治安情報 D

といった形で、治安をランクづけで表示。

一つ、選択して詳細を見てみましょう。

こちらは、渋谷区代々木にある「ニュー・ステイト・メナー」の詳細画面になります。
物件総合評価は「B」となっています。


さらに「治安情報」をクリックしてみると、ランクづけの元になる直近で発生したエリア内の犯罪内容も確認できます。これらの情報は、警視庁が公開している「犯罪発生情報(年計)」及び「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」を参照しています。


また、治安情報の他にも、育児環境や生活環境、地震や水害のリスクについてもランクづけがされていて、気になる地域の情報を一気に確認することができます。

これらのサービスは無料でご利用いただけます。

■法人のお客様へのデータ提供・データ連携も可能〜自社サービスの強化に〜

また、「マンションリスク」を運営しているエステートテクノロジーズ社では、独自のビックデータ分析を強みとし、自社の顧客向けに活用したいという企業様のご相談も承っています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

さまざまな事件を根絶やしにできるのであれば、それに越したことはありませんが、そう簡単にはいきません。まずは、自分の身は自分で守ることが大前提となります。

自分が住んでいる地域、これから住むことになる地域、家族や大切な人が住んでいる・住もうとしている地域の治安や災害リスク、生活環境はどうなのか、国や自治体が発信している情報をきちんとキャッチし、把握するところから始めてみませんか?

また、適切に補助金といった制度をしっかりと活用し、防犯対策に取り組んでいきましょう。

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