2025年版|東京都・東京23区の子育て支援制度まとめ

日本で子供を産んだら、月1.5万円(3歳未満まで)国がお金を支給してくれるって本当?
児童手当制度ですね。じっくり見てみましょう!
目次
家計と子どもの安心を支える最新サポート
東京都では、少子化対策と生活支援を目的に、子育て世帯への支援制度が年々拡充されています。
特に2024〜2025年にかけては、経済的負担の軽減だけでなく、安心して育児ができる環境整備が一段と進みました。
ここでは、東京都全体で共通して利用できる制度と、各区で展開される独自支援の代表例をまとめて紹介します。
児童手当制度とは
児童手当制度は、児童を養育している家庭に対し、国が手当を支給する制度です。
家庭の生活の安定を支援し、子どもの健全な育成と資質の向上を目的としています。
児童手当の概要
- 対象者:小学校修了前(12歳到達後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方
- 申請者:家計の主たる生計維持者(一般的には世帯主)
- 支給元:住所地の市区町村(公務員の場合は勤務先)
申請後、市区町村長の認定を受けることで支給が開始されます。
支給額(月額)
区分 | 支給額 |
---|---|
3歳未満 | 一律 15,000円 |
3歳以上〜小学校修了前(第1子・第2子) | 5,000円 |
3歳以上〜小学校修了前(第3子以降) | 10,000円 |
支給は 年3回(2月・6月・10月) にまとめて行われます。
所得制限
前年の所得が一定額を超える場合、手当は支給されません。
所得制限額は「扶養親族の人数」や「職業(自営業・会社員)」によって異なります。
扶養親族が1人増えるごとに 38万円(老人扶養親族の場合44万円) が加算されます。
児童育成手当との違い
項目 | 児童手当 | 児童育成手当 |
---|---|---|
制度区分 | 国の制度(全国共通) | 東京都独自の制度 |
対象 | すべての養育家庭(所得制限あり) | ひとり親家庭や障害を持つ保護者など |
支給額 | 月5,000〜15,000円 | 月13,500〜15,500円 |
備考 | 所得制限あり | 所得に応じて支給額が決定 |
児童育成手当は東京都独自の制度であり、全国では実施されていません。
東京都共通で利用できる主な子育て支援(2025年版)
東京都では、2024〜2025年にかけて子育て支援策が大幅に拡充されました。
なかでも以下の4つは、すべての23区で共通して利用できる基本制度です。
制度名 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
医療費助成制度 | 0〜18歳までの子どもを対象に、通院・入院ともに自己負担なし(令和5年度から高校生まで拡大) | 全国でも先進的な「18歳まで医療費無料」制度。 |
018サポート | 18歳まで月5,000円(年6万円)を所得制限なしで支給 | 所得制限がなく、すべての家庭が対象。 |
赤ちゃんファースト | 妊娠時・出産時に最大15万円分の育児用品やサービスに使える支援ポイントを付与 | 妊婦1人あたり5万円、出生児1人あたり10万円相当の支援。 |
子育て応援とうきょうパスポート | 都内共通の優待カード。協賛店舗でおむつ替え・授乳スペース利用や割引を受けられる | 18歳未満の子どもがいる、または妊娠中の家庭が対象。 |
これらは、江戸川区をはじめとする全23区で利用可能です。
特に「018サポート」「赤ちゃんファースト」は、所得に関係なく支援を受けられる点が特徴で、
経済的にも心理的にも“切れ目のない支援”として注目を集めています。
東京都の主な子育て関連サービス
制度・事業名 | 内容 |
---|---|
ファミリー・サポート・センター事業 | 保護者の病気や仕事などで子どもの世話ができない場合、登録ボランティアが一時的に預かる制度。 |
赤ちゃん・ふらっと事業 | 駅や商業施設に設置された授乳・おむつ替えスペース。子育て応援パスポート提示で無料利用可。 |
東京都医療機関案内「ひまわり」 | 医療機関・薬局・救急情報を24時間案内。電話・Webで検索可能。 |
出産応援事業 | 妊娠・出産に伴い、最大10万円相当の支援カードを配布。育児用品購入などに利用可能。 |
これらの施策はすべて23区共通で、子どもが生まれる前から高校卒業までを切れ目なく支援しています。
区独自の取り組み(例)
東京都の制度に加え、各区では独自の支援も拡充しています。
例として、次のような施策が見られます。
- 杉並区・練馬区:第3子以降の保育料無償化、私立幼稚園補助金の拡充
- 世田谷区:子どもの医療費助成に加え、在宅育児家庭への月額手当支給
- 江戸川区:えどがわ子育て応援ナビ、子育てひろば、私立幼稚園補助金などの多層的支援
- 港区・渋谷区:出産・育児一時金の上乗せ給付、女性向け支援事業の強化
こうした区ごとの施策は、家庭のライフスタイルや所得水準に応じて選択の幅を広げています。
東京都23区の独自の子育て支援制度
以下は東京都23区の独自の子育て支援制度の一覧です。
各区の子育て環境や支援制度について詳しく知りたい場合は、それぞれの参考リンクをご覧ください。
千代田区
「次世代育成手当」:高校生の保護者に対して独自に手当を支給する事業を実施しています。
詳細は千代田区ホームページの「次世代育成手当」をご参照ください。
中央区
「あかちゃん天国」:育児に関する情報提供を行うサロンを運営しています。
詳細は「あかちゃん天国」をご参照ください。
港区
出産時助成金:最大60万円の出産時助成金を支給し、妊婦が安心して子育てできるように支援しています。
詳細は港区のホームページの「出産費用の助成」をご参照ください。
新宿区
「民間賃貸住宅家賃助成」:所得制限のある場合、月額3万円の家賃助成を行っています。
詳細は「民間賃貸住宅家賃助成」をご参照ください。
文京区
「文京区子育て支援計画」:具体的な子育て施策を公開しています。教育環境が整っている文京区ならではの取り組みです。
詳細は文京区のホームページの「子育て支援計画」をご参照ください。
台東区
子ども医療費助成:乳幼児から中学生までの子どもが健康保険証を使用して医療機関を受診した際に、医療費の自己負担金を助成しています。
詳細は台東区のホームページの「子ども医療費助成」をご参照ください。
墨田区
「赤ちゃん休憩スポット」:子ども連れで区内を散策できるよう、民間の店舗や公共施設などに赤ちゃん休憩スポットを設置しています。
詳細は墨田区のホームページの「あかちゃん休憩スポット」をご参照ください。
江東区
「江東区こども食堂」:低額もしくは無料で食事を提供することで、子どもたちの食事の安定を支援しています。
詳細は江東区のホームページの「江東区子ども食堂」をご参照ください。
品川区
「しながわっ子・子育てかんがるープラン」:子育ての専門相談窓口を新設して子育てプランの作成を支援しています。
詳細は品川区のホームページの「子ども・子育て支援新制度について」をご参照ください。
目黒区
「めぐろ子育てホッ!とナビ」:子育て情報を提供するサイトを運営しています。
詳細は目黒区のホームページの「めぐろ子育てホッ!とナビ」をご参照ください。
大田区
児童相談所の開設:区が運営・管理をおこなう児童相談所の開設に向けて準備を進めています。
詳細は大田区のホームページの「大田区児童相談所の開設に向けて」をご参照ください。
世田谷区
助成金や支援:子育て世帯に向けて、助成金や支援を随時おこなっています。
詳細は世田谷区のホームページの「助成・手当・貸付」をご参照ください。
渋谷区
パパ・ママ入門学級」:妊娠中の夫婦やカップルに向けて産後の子育てに関する講義などを定期的に開催しています。
詳細は渋谷区のホームページの「パパ・ママ入門学級」をご参照ください。
足立区
区認可のホームサポーターが一時保育や送迎事業を実施している。 子育て支援制度やおすすめスポットなどについて紹介している。
中野区
中野区では、「子育て支援ナビ」という子育て世帯に向けた情報発信サイトを運営しています。このサイトでは、子育て環境や支援制度に関する情報を詳しく紹介しています。中野区は、住みやすさや子育て支援の充実具合においても注目されています。
杉並区
杉並区では、子育て応援券という制度を提供しています。有償(購入制)と無償の2種類があり、子育てに関する様々な費用の一部を補助してくれます。また、杉並区は3年連続で待機児童ゼロを達成しており、子育て支援制度や環境の整備に力を入れています。
豊島区
豊島区では、児童館に加えて学童クラブを併設した「子どもスキップ」を小学校に設置しています。これにより、子どもたちは学校の近くで遊びながら学び、安心して過ごすことができます。豊島区は住みやすい住宅街が広がっており、公園などの環境も整っています。
北区
北区では、「子育てにっこりパスポート」という制度を提供しています。このパスポートを持っていると、子育て世帯に対して経済的な負担を軽減する支援を受けることができます。北区は独自の子育て支援制度が充実しており、子育て環境やおすすめの施設も紹介されています。
荒川区
荒川区では、「あらかわキッズ・マザーズコール24」というサービスを提供しています。このサービスでは、24時間年中無休で無料の育児相談を受けることができます。荒川区は子どもの遊びを全力で支える取り組みを行っており、環境や子育て支援制度についても紹介されています。
板橋区
板橋区では、初めての出産や子育てを控える親や乳幼児を抱える世帯を対象とした育児講座が充実しています。これにより、子育てに関する知識やスキルを身につけることができます。板橋区は独自の支援や自然豊かな環境が魅力であり、子育て支援制度や施設も紹介されています。
練馬区
練馬区では、出産時に家庭や育児をサポートする「応援券」を子ども1人につき8枚配布しています。この応援券は、子育てに必要な用品やサービスの一部を割引してくれるものです。また、練馬区では仕事と家庭を両立できる夜間保育も提供しており、子育て環境と支援制度の充実度が高いことが特徴です。
葛飾区
パパ・ママ学級:葛飾区では、働く保護者に向けた休日の「パパ・ママ学級」を年に複数回実施しています。この学級では、子育てに役立つ情報や知識を学ぶことができます。
江戸川区
認証保育所:江戸川区では、認証保育所を利用している世帯に対し、補助金を支給しています。この補助金により、保育料の負担を軽減することができます。詳しい情報は江戸川区のホームページで確認できます。
各区の子育て環境や支援制度について詳しく知りたい場合は、それぞれの参考リンクをご覧ください。
まとめ
東京都と23区は、全国でもトップクラスの子育て支援制度を整備しています。
国の児童手当に加え、医療費助成・現金給付・出産支援・育児サービスなどが連携し、
「生まれる前から18歳まで切れ目なく支援する仕組み」が形になりました。
共働きや単身育児など、家庭の形が多様化する中で、
経済面・時間面・環境面のすべてに寄り添う仕組みが整いつつあります。
今後も、各区の取り組みや支援内容を定期的に確認しながら、
自分たちに合った“暮らしやすい街”を選ぶことが大切です。